仕事から帰ってきたら愛犬から縁切られた。理由は匂い。一度風呂に入っても落ちない。マジ泣きした。続けるべきなのか?


今まで20件近く履歴書を提出してやっと自分を受け入れてくれたのはこの仕事だけです。
いわゆる3k。
手取りは12万円。福利厚生は最低限。
代償が毎日のように散歩をしていた愛犬に全力で避けられること。あと週休絶対1日。土日は絶対休めない。
そしてこの国では、すぐ仕事をやめる奴は根性なしの烙印を押され、何処からも疎まれる。


身の振り方を全力で考えないといけないみたいです。血眼になってでも。


…去年死んだ番犬の話をしましょう。
僕、子供の頃思った以上に荒んでたみたいで、何度もかんども可愛い子犬だったそいつの頭をわけもなくバシバシ叩いてた記憶があります。
当然そうなったら怖がられるわけで。怯えるそいつを見て、初めて自分のやったことに気づいたわけです。馬鹿ですね。途方に暮れて母親に泣きついて、餌の缶詰を自分の手から与えることで子犬のうちになんとかそいつの信頼を繋ぎ止めることが出来ました。
でも、それだけです。他のことにうつつを抜かしている内にロクに散歩に連れていくこともないまま逝かれてしまいました。

エゴと言われればそれまでですが、今番犬を張っている二代目には、そいつにしてやれなかったことを沢山してやりたいと思ってたんです。
マジ泣きしたって書きましたが、先代に嫌われた時のことはついさっき思い出したばかりなんです。こいつはひょっとしてトラウマって奴なんでしょうか。


耐えきれずにこの仕事をやめ、新しい職を見つけようとしても多分、出会う人事皆から根性なしと後ろ指を指されるでしょう。評価されるとしても、恐らくは十数年も過ぎた後でしょう。


憎い。ブラック企業と初志貫徹と新卒採用主義がいつまでも罷り通るこの国の慣習が憎い。